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東京の靴学校・靴の教室「靴の自作工房」 hiro

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注文する既製靴 〜パンプス専科〜

タリア生れのこの靴はローファーとも紐靴とも少し違う、大人の印象。
(工房代表)斉藤の、長年の思いから、木型からおこしたオリジナルです。(詳しくはSTORYをご覧下さい。)
  歩行時には脱げにくいけれど、脱ぎ履きはしやすいよう、木型や型紙の設計時からこだわって作っています。




校生になって始めての革靴とウ−ルの学生服、私は何か特別になった気分でした。 私立でかなり裕福な家庭の子が通っていました。放課後、彼らと街で会うと、通学で履く靴とは違う革靴、服装、 それをうらやましく感じたことを覚えています。そんな思いからでしょうか、私自身はあまり紐靴は好みませんでした。

の後社会人となり、仕事で海外へ行くことが多くなりました。イタリアに滞在した時のことです。店先でスリッポンが目に留まりました。オペラパンプスと並べてえぐりの浅いタイプで、何故だかとても気に入り、衝動的に買い求めたのです。その後随分長く 履いていました。履きつぶす前に似たものをと、探したのですが、国内では見つける事が出来ず、2度目にこの靴を見つけたのは仕事で行った韓国です。 黒2足、茶1足を買い求め、再びそれを10年ほど履き続けました。

私のサラリ−マン時代は上下そろったいわゆる背広はあまり着ることがなく、常にパンツとブレザ−姿。 ゆえにラフな服装に合う靴を求めていました。けれども日本では、そんな靴を見つける 事は難しく、たとえあっても輸入品で目の玉が飛び出るほどの高値。とても手が出せるものではありませんでした。

外に行く機会も無いまま、私は靴職人になりました。 何故だかとても惹かれて何度も探しては愛用したあの靴。いつか自分の手で作ろうと思い続け、可能な時期を 迎えたのです。 改めて、イタリアで購入した靴、韓国で購入した靴の記憶をまさぐりながら・・・、せっかく自分で作るならと、さらに納得いくまで 履きよさも求め、試行錯誤を繰り返し何十枚とデザインを書き直しました。

タリアの靴も韓国の靴もえぐりが希望したより少し深めだったような気がします。 いざ自分で作るとなると、随分こだわりました。エグリを浅くするため踵が抜けにくい工夫、踏まずを絞る工夫、そして履きやすい 工夫など…これらを納得ゆくまで作りこむには、独自の木型の開発から始めなくてはなりませんでした。今までのロ−ファ−用の木型、紐靴用の木型では絶対に叶わないと思ったからです。

性用のパンプスは靴の種類の中でも履き心地の調整がとても繊細です。工房ではこの女性用パンプスのオーダーの人気が続いており、 自然、作る経験を重ねるほどにその調整技術も鍛えられていました。 私はこのノウハウも、今回の靴作りに注ぎました。

年までは、これを男子用のパンプスと呼んで紹介していました。けれど日本では、”パンプス”=(イコ−ル)”女性用の靴”  のイメ−ジが強いのです。敬遠されてしまいました。オ−ダ−の依頼はもちろん、試し履きの希望さえない始末だったのです。 それで、初めてのこの靴との出会いがイタリアだったこと、脱ぎ履きが非常に楽にできるよう配慮したデザインを ネーミングにもしたいと思い、「イタリアン・スリッポン」という呼称で、改めてご紹介することにしました。






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